2011年10月30日日曜日

夏時間から冬時間へ。

10月29日(土)の夜から30日(日)の朝のあいだに1時間増えて、フランスは冬時間になりました。具体的な手続きでいうと、30日の午前2時に時計の針を1時間もどす。日本との時差は8時間となったわけです。
1時間よけいに眠れるはずだったけど、(由)は「スケート・カナダ」の実況中継を2時(つまり今までの3時)まで見たので、あまり得した感はなかった。
黒猫のヨルとハルは、ただでさえ冬を前にお腹が空いているのに、餌の時間が1時間遅くなって「わけわかんない」という顔。

冬、というにはまだ暖かく、過ごしやすい陽気ですが、庭の木々はすっかり色づいて、雨のあとは落葉がたくさん。(宏)が必死にお掃除です。
おいしい実をつけたアンズも今はすっかり黄葉。先だけほのかに桃色。

















実のなる木も花を咲かせた木も、一年の営みをほぼ終えて、来春のために冬ごもり態勢に入っています。
フランスには紅葉する木が少ないけれど、このツタは見事に紅い。

















人間も、カーテンを洗って、煙突掃除を頼んで、薪を運び込んで、 冬支度にかかりましょう。(由)

2011年10月20日木曜日

秋晴れの結婚式

築80年の老朽家屋「バニューの宿」が、かつてない(たぶん)晴れがましいイベントの舞台となりました。
この家に11年暮らした稲葉家の長男、文生くんの結婚披露パーティーがここで行われたのです。
式は、彼が14歳まで生活し、今も新婦の奈緒子さんと住むアントニー市の市役所で 挙げられました。
市長代理を務めるのは、駅前通りのCafé du Sportの女主人さん。















結婚証明書にサイン。使ったペンは後でプレゼントされる
















式の後バニューに移動して、 みんなで乾杯! さいわい雲ひとつない秋晴れで、午後には気温も上がり、絶好のガーデンパーティー日和。家は風船とレースで飾られ、見違えるほどカワイイ……。
シャンパンで乾杯! なんだか皇族みたいだね。















参加者は50人近かったらしい。晴れていてよかった!
















 ウェディングケーキは、2人の親友ミツルくんが何週間も前から準備し、当日の明け方5時まで奮闘して作ってくれた。
Pieces montéesです。マジパンのバラも手作りだよ?
















(由)は散らし寿司と、おめでたい赤ピーマンの握りを制作。


















赤ピーマンを焼いて土佐酢に漬けて握った(由)のお寿司もなかなか好評だったけれど、この日のご馳走でいちばん受けたのは、隣町のカレー店から出前してもらったエビ、ホウレンソウ、羊のカレーでした。
パリのカレー専門店よりおいしいし、少量でも出前してくれる。















文生を子供のころから知っている写真家の ユタカさんが、公式カメラマンを務めてくれました。ありがとう、ユタカさん。(由)
2日後に日本に行くというのに、風邪をおして来てくれた。















さすがプロ、なのです。

2011年10月5日水曜日

Fontenay aux Rosesの青空市。

9月のフランスは、平均気温がなんと7月よりも高いという異常気象だった。
10月になってもあいかわらず暖かく、2日の日曜日は青空が広がって絶好のbrocante日和。この日はパリの各所でも青空市があったようですが、(宏)と(由)は隣町のFontenay aux Rosesで開かれた市に行きました。
 全体にアンティークというよりは古物市。鍋ややかんが安い。

















今年は700ものスタンドが出て大盛況。最近は掘出し物が少なくなったとはいえ、パリ市内の市よりは値段も心もち安く、田舎の市のようなのどかさがあります。
日なたは暑い! 帽子の3人組。


















これはブルーベリーを摘むのに使う道具だそうです。

















何に使うのか分からないフシギな道具の使い方を聞いたり、2ユーロの皿を1ユーロに値切ったり。衝動買いをしないように心がけてはいるのですが、やっぱり物欲に負けてしまう……。
昔買った右上の菓子皿とお揃いの大皿を1ユーロで見つけた!


















(宏)の買った50年代の電気スタンド。30ユーロが25ユーロに。


















(宏)は、数カ月前にButte aux Caillesの青空市でステキな電気スタンドを買って満足していたのに、それとほぼ同じものがさらに安く売られているのを見つけたら、我慢できずにまた買ってしまった。欲ですねー。
……いや、これはシャルロット・ペリアンがデザインした、1950年・JUMOのランプなのだ。似てるけど前のは別タイプの復刻品なのです。(ここだけ宏)

パンも切れるし、肉の薄切りもできる。2ユーロです。

















大きな田舎パンをスライスするのに便利な手動パン切り器は、今どき、どこのデパートでも売っていない。 でもとても使いやすいのです。
青空の下、のんびりぶらぶらとスタンドを冷やかして歩いて、1ユーロ、2ユーロで愉しい気分になるbrocate、やっぱり大好きだなー。(由)