2012年1月30日月曜日

ウチの女神さん。

この人は誰でしょう?

これ、撮影がすごーく難しい。逆さまに撮って回転させた。

















ドナテッロのダヴィデのようでもあり、近世の婦人像のようでもあり、 なにせ小さくて男か女かもよく判らない(座高約65mm)。おまけに付いている場所が階段の陰なので、よほど明るい日でもよく見えない、影の人なのです。
じつはこれ、2体あって、階段の上の柱とその少し下の窓枠に取り付けられている。たぶん以前は、幼児が階段の上り下りをしないための柵を留めていたものだったんじゃないかな。ウチ以外でも、20世紀初めに作られたアパルトマンや一軒家の、よろい戸を留めるのに使われているのをときどき見かけます。わが家は1930年建築なので、その当時大量に生産された鋳鉄製品なんでしょうね。
これが正面。胸についた横筋は何だろ? 肋骨?


















ぐるりと回転して、こっち向きにもなれるんだよー。

















可愛くて、こういうの大好き。何の役にも立たないけど、居てくれると家のお守りみたいでホッとする。
今回はちょっと(宏)ネタでしたねー。(由)

2012年1月13日金曜日

今年もやってきた、Télérama映画週間。

世の中はソルドだけど(由)にはあまり関係なくて、それより18日から始まる情報誌Télérama恒例の映画週間が楽しみ! なにしろ3ユーロで、去年見損ねていた名画を見ることができるのです。
最近はパリの名画座系も値上がりして、早朝割引きも5ユーロ台のところはすごく少なくなった。(由)は60歳を超えているので、シニア割引きが効く館もあるけれど、それだってほとんど6ユーロ以上。10日に(宏)と一緒に行った13区のEscurialは6.50ユーロでした。
クラシックな名画座で、居心地が良くて好き。

















観たのはアキ・カウリスマキの新作「Le Havre」。まあ良かったよ。
港です。もと物書きの靴磨きオジサン(人ごととは思えない)。















ところで2011年の「私の好きな映画10本」、まだ発表していませんでした。

●Une séparation:ひたすら言い張り合う口論映画なのに、フランス映画みたいにウンザリしないで身につまされる。
●Incendies:「灼熱の魂」っていうんだって、日本題。なんじゃそりゃ。
●Melancholia:大嫌いなラルス・フォン・トリアだけど、こんな強いコワイ美しい映画を作っちゃうのには降参。これと「奇跡の海」の2本は認める。
●La guerre est déclarée:難病ものも、これなら納得。元気がいいよね。
●La piel que habito:梅図かずおっぽくなってきたけど、アルモドバルはやっぱり好き。
●Tomboy:かわいい。
●Arriétty:ごめん、宮崎系作品はたいてい好き(でも吾郎の 「コクリコ坂」は好きじゃなかった)。
●The artist:女優さんにちょっと華がないけど、デュジャルダンは似合っていたね。
●Minuit à Paris:これもバカにされるかなー? 他愛ないけど楽しく観ました。
●True grit:ずいぶん昔に観た気がするけど、これもフランスでは去年封切り。

以上です。もっと何かあったような気がするけど思い出せない。
この画面が、いちばん何度も観た映像です。















 ともかく、よく映画見た1年でした。(由)

2012年1月8日日曜日

光る冬のパリ。

雨や風の多い年末年始だったけれど、やっとときどき青空も出るようになったので、仕事のついでにパリの街をお散歩。
オ・プランタンのデパートの屋根のてっぺんが、お陽さまの光を受けてキラキラ輝いています。ノエルの売り物の電飾より、ずっとゴージャス。
いま改装中で金箔も新しくなったのか、よく光ります。
















パリ市役所の裏まで来たら、なんだか派手なクリスマスツリーが何本も立っている。よく見たらペットボトルの空き瓶を廃物利用したもの。そうか、パリ市のエコ・キャンベーンの一環なんですね。

夜になると照明が入るのかな? 今は夕日に照らされてキラキラ。















市役所の正面には、恒例のスケートリンクが店開き。冬休みの子供たちがたくさん滑ってる。
実際はこんなに広くありません。気をつけないとぶつかるよ。
















ブーラレーヌ駅まで帰ってきたら、まだ取り外されていないノエルの電飾に、ちょうど灯がともったところでした。
ただの白色光で控えめなのが感じいい。
















ブーラレーヌ市からの「クリスマスおめでとう」のメッセージ。

















まだまだ暗い冬の日の続くパリ地方だから、キラキラ光るものを見るとちょっと嬉しくなってしまうのです。(由)

2012年1月3日火曜日

元旦のフォアグラ。

今年のバニュー亭の元旦は、文生と奈緒子さんが日本に行っているので、例年より少し寂しい食卓となりました。
でも去年と同じく(由)の手作りおせちと、里子の仕事仲間のお祖母ちゃんが作ってくれたフォアグラが並び、日本酒と白ワインで乾杯です。
手前の皿がフォアグラ。塩けの薄い、さっぱり味。















栗きんとんはいつも(宏)の担当だけど、ことしは浜田のお父さんとお母さんが作ったサツマイモを大事に取っておいて使ったので、フランス産ポテトよりずっと本格的な味にでき上がりました。
ちょっと写真の色が赤黒いけど、左手前の東玻肉も好評だった。















ウチのお雑煮は関東風で、カツオと昆布の出汁に鶏肉、生椎茸、タケノコ、ホウレンソウ、さやえんどうが入る。そこにお餅を焼いて入れます。三つ葉がないのが残念。
ヨルは、眼で人間に気持が伝えられると信じている。
















黒猫のヨルも食べたそうな顔をしていたので、フォアグラの脂を少々舐めさせてやったら、 夢じゃないかしら? という顔をしました。(由)