2012年12月31日月曜日

バニューの大晦日。

あららー、日本はもう2013年になってしまいましたね。
ここバニューはまだ大晦日の午後4時。今年は、なぜかもうおせちの準備がほとんどできてしまった! 夜はパリに繰り出すかな? なんて、ここ数年とてもその元気はないので、ゆっくりお風呂に入ってDVD見て早寝します。
ところで、アヤカさんから先週のノエルの晩餐の写真が送られてきて、(宏)と(由)の元気な姿が写っているので、見てくださいね。
まだ誰もテーブルについていませんが。まずは酒だ。
焼けたチキンを引っぱり出す。こちらは最終段階です。
というわけで、今年もなんとか無事に一年が過ぎてよかった、よかった(というのはウチだけのことで、世の中はどんどん困った方向に行っているのがコワいのですが)。
 ともかく来年もよろしく! (由)

2012年12月25日火曜日

バニューのノエル。

日本にいたときは、「クリスマス? 興味ない」という感じだったのに、フランスに来たら、どうも「ノエルは家族で集まる大事な催し」ということになっていて。子どもが肩身狭い思いしてもまずいか、と真似事みたいに始めたノエルの晩餐がいつの間にか20年以上。未だに「メンドーだな、もう止める?」と思いながら、今年もまたその日が来ました。
で、とりあえずドアにリースを飾る。
10年以上も前に手作りしたもの。上下のヒイラギは生葉。

庭には果樹だけじゃなく、ヒイラギだってあるんだよー。

そしてクレッシュ。これも、飾らないとかならず誰かから文句が出る。
プロヴァンスに行くたびに少しずつ買い集めたサントンたち。

ごちそうは毎年同じメニューで、フォアグラにローストチキン。今年のフォアグラは、トウゴ君の店「Vingt Vins d'Art」の特製。焼酎を使っているのでさっぱり味です。
鶏は、いつもの市場で買ってきたランド産の地鶏、2kgとちょっとだった。
詰め物をして、200度のオーヴンで1時間半ロースト。

デザートのビュッシュは、去年と同じく「Aux Delices des Anges」。ここのお菓子はヘンに凝っていなくて、でもバランスがよく大好き。今年はフランボワーズ風味のを。
オランジエットとデーツも定番。上はアイルランドのミンスパイ。

さーて、いよいよ年も押し詰まって、明日からはおせち作りに向けてダッシュだぞ!(由)

2012年12月11日火曜日

コンコルド広場のティエポロの空。

暗くて寒い日、マニュエル・アルヴァレス・ブラヴォというメキシコの写真家の回顧展を見に行きました。会場のジュ・ド・ポウムは、コンコルド駅の上、チュイルリー庭園の西北端の堤の上にある。
堤の壁には終戦時の戦闘で倒れた人たちの慰霊板が並んでいる。
堤の上のブラヴォー展の看板。でもこれ誰も見ないよ。


































この看板の写真は見覚えがあるけど、アルヴァレス・ブラヴォの写真をまとめて見たのは初めて。シュル・レアリスムからドキュメント、風景モノ人と幅広い。なにせ1902年生まれで100才まで生きた人です。でも年代順ではなく対象のテーマで分けた構成のせいか、正直言っていまひとつという印象だった……。
見終わって外に出たら雲に凹凸ができていて、そのすき間からさーっと射るような光が、広場の大観覧車を照らしています。
ティエポロの絵のような空です。
まぶしくてピントを合わせられなかった。
翌日はまた雨。観覧車も空っぽです。 


















































翌日、大使館で衆院選の投票を済ませた帰りのバスで通過したコンコルド広場は雨模様。開票結果がこんなじゃなく,光が射してほしいんだけどなぁ……。(宏)

12月10日朝8時、バニューの夜明け。

もうすぐ冬至ですね。
どんどん暗くなる毎日をガマンするのもあと10日。それからは明るくなる一方なのだ、イエーイ。でも、朝が暗いときれいな夜明けが見られて嬉しい。
と同じことを2年前にも書いた気がする。で、朝8時の夜明け直前の東の空です。月と金星と屋根の煙突。左のほうにあるシルエットが、隣の家の煙突帽子。
2010年12月9日の同じ時刻に、同じ写真を撮ってました。

















で、ソー公園に行ったら、カモメがたくさんいた。セーヌ川をはるばる遡ってきたのかなあ。ご苦労さん。(由)
鴨やカラスは追い払われて、隅で小さくなってる。












なんかエラソウな奴らです。

2012年12月7日金曜日

煙突の帽子。

ウチの屋根には煙突が3本立っています。暖炉のが1本、台所や暖房の排気用が2本。
鳥が入り込んで巣を作ったり、雨が降り込まないように、煙突にはふつう屋根のようなカバーがついている。わが家は1930年の建築なので、煙突にはクラシックな焼き物の煙突カバーがついていたのだけど、今も健在なのは暖炉のほうの1本だけ。2本は大風のときに落ちて壊れてしまった。
代わりのカバー(フランス語だと「chapeau de cheminée 煙突の帽子」という)を探したけれど、売っているのは金属製のいまいち可愛くなくてしかも値段の高いものばかり。で、e-Bayで(宏)がしつこく探した結果、ついに理想的なのが見つかった。しかも1本10ユーロ、安い!
持ち主はパリの南の郊外に住んでいて、送れないから取りにこい、というので、自動車のない(宏)と(由)はRERのB線C線をえんえん乗り次いで、Epinay-sur-Orgeという町まで 取りに行きました。電車賃のほうが煙突カバーより高かった……。
二人でひとつずつ大事に抱えて持って帰った、これがその「煙突帽子」。
可愛い……。なんかとってもキノコっぽい。

















ところが、サイズがぴったり…だったはずなのに、ぴったり過ぎて内側にも外側にもはまらない。金属製なら留め金がずらせるからサイズ通りで良かったのだけれど、これは厚みの分まで計算しなかったのが敗因。それによくよく材質を見ると、もしかしてこれ、amiante(アスベスト、石綿)? だったら、煙突から粉が入ってきたらまずいじゃん。
というわけで、さんざ苦労して手に入れた煙突帽子、とりあえずは庭で置物になってしまいました。ちなみに今朝はパリ地方、初雪でした。(由)
灯籠? 












うっすらと積もった雪、すぐに解けてしまったけど。














2012年12月4日火曜日

キノコの季節。

秋はキノコがおいしいですねー。
ブノージュのケイコさんから、「今年はこんなにセップ茸が採れたよ」って写真が送られてきました。パリの市場でもセップはよく売っているけど、高い!
イヤになるほどキノコ料理を堪能したそうです。

















このあいだ朝市に行ったら、珍しい「pied bleu 青い足」という茸を売っていた。ちょっと椎茸みたいだけど、たしかに軸の部分がうっすらと青味がかっていて、なんだかいい香りがする。さっそく買ってパン粉をつけてフライにしてみました。
レモンと塩で食べました。おいしかったよ!

















フランス料理だと、キノコはたいていニンニクとオリーブ油で炒めるけれど、前にハンガリーに行ったとき、マッシュルームのフライが前菜によく出てきて素敵だったので、以来ウチではよくキノコのフライをします。 このピエ・ブルーはちょっと水気の多いキノコなので、炒める場合はいちど乾煎りしたりするらしい。でもフライだと揚げ衣で水分が封じ込められて、かじるとフワッといい匂いが広がって、大成功でした。あまりパリの店頭では見ないキノコだけど、見つけたらぜひ試してみてください。
そして、ジロル茸の炊き込みご飯。キノコ尽くしの晩ごはんでした。秋はいいなあ。(由)
じつはこれ、昨日のご馳走の残りです。器は山本豊の作品。