2013年4月30日火曜日

桜が満開。ソー公園のお花見。

天候不順でどうなることかと思ったけど、今年もまたソー公園の桜が無事に咲きました。
しかも急に暖かくなったせいか、いつもは2週間くらい開花に差のある白い桜の園とピンク桜の園が、ほとんど時間差なく満開になって。あまりにメデタイので(由)はもう2回もお花見をしてしまった!。
ピンクの桜が青空に映えて。まだぜんぜん散っていない。
一回目は(宏)も一緒に、ご近所のナルセさんの「アトリエ Kaba」主催のお花見に参加。ぽってりと重いピンクの桜の下で、ワインが次々に空になる。 日仏飲んべえたちの集まりで、建築談義も飛び交って、午後いっぱい楽しく過ごしました。ナルセさん、ありがとう。
半袖がちょうどいいほど暑い日で、みんな木陰に集合。
木陰のキス…ではありません。花の匂いを嗅いでいるのです。
2回目はいつもの太極拳グループで、練習のあと、お昼ごはんを持ち寄ってのお花見。ちょっと肌寒い日だったけれど、空は真っ青。白い山桜が霞のように広がって夢みたいな美しさでした。雑誌だか広告だかの本格的撮影隊もやってきて、せっせと写真を撮っていましたよ。
散らし寿司にスペアリブ、卵焼き…。食べきれないほどのご馳走。
ウェディングドレスの撮影隊。白い桜に白いドレスの美女。
 咲き始めの桜も満開の桜もいいけれど、散り始めて桜吹雪の中でのお花見もまた風情があっていいもんです。というわけで、来週も懲りずに花見をする予定。お天気が続くといいなあ。(由)

2013年4月28日日曜日

坂崎乙郎 訳『幻想芸術』のこと。

先月、紀伊国屋書店の編集部から連絡があった。坂崎乙郎さんが訳したマルセル・ブリヨン著『幻想芸術』を復刻することになったという嬉しい知らせ。で、この本に掲載されている膨大な数の図版の著作権についての問い合わせでした。
というのは、本には図版の著作権に関する記載が無く、坂崎さんのあとがきに、図版に協力したとして(宏)の名を書いてくれていたのです。
当時はまだ著作権についてのルールが確立していなかった。とくに学生や研究者向けの専門書や教科書的な本での引用は、今のようにうるさくなくて、出版社もそのまま掲載していた。で、復刻にあたってこれがモンダイになった。
1968年の発行。4センチ近い厚さがあります。

















図版はブリヨンの原本には無く、読者が理解しやすいようにという坂崎さんの考えで入れたもの。そして、彼の蔵書の画集や展覧会の図録などからの複写を、学生だった(宏)が仰せつかって坂崎さんの家に通って撮影したものだったのです。
原本には無いのだからと図版を外して出すことだってできるのに、坂崎さんの意図を大切にしたいと、時間とお金がかかっても、改めてすべての図版の著作権許諾を取った上で復刊するとのこと。さすが紀伊国屋書店です。
無事に復刻できる日を楽しみにしています。(宏)

オルセーの「異形の天使」展、坂崎乙郎さん。

オルセー美術館で ”L’ange du bizarre (異形の天使)" という展覧会をやっている。(6月9日まで)
”Le romantisme noir de Goya à Max Ernst (ダーク・ロマンティシズム、ゴヤからマックス・エルンストまで) というサブタイトルが付いている。
”奇妙な”より”異形の”のほうが似合うと思う。
















 
18世紀末から19世紀の象徴主義を経て、20世紀のシュルレアリスムに至る、恐怖、奇怪、狂気、不安‥‥などを表現した幻想的な作品が200点余り、というチカラの入ったいい展覧会です。展示の詳細は Figaro-japon のサイトに大村さんがわかりやすくまとめてくれているので参照してください。
この展覧会を見ながら思ったのが、故・坂崎乙郎先生のこと。半世紀近くも前の(宏)の学生時代、ここに並ぶ画家たちのことはすべて坂崎さんに教えてもらっていた。いわゆる正統的な芸術からは外れた、いわば異端の作家たちの作品に目を向けてくれたのが坂崎さんだったのです。
こうした周辺の作家たちの作品がオルセーに並び、多くの人たちを集めている。異端が今や中心になったみたい。坂崎さんは何と言うかなぁ。(宏)



パリっ子の食卓。

少し前のことになりますが、先々週の土曜日。北の郊外、オルネー・スー・ボワのマコトさんちに呼ばれて、お昼をご馳走になりました。
エビとアスパラガスの炒めもの。
 前菜には、グリーンアスパラをエビと炒めた一品。香ばしくて彩りがきれいで,いかにも春らしい味。ニンニクの香りが食欲をそそります。
メ インは仔牛のバスク風煮込み。1.7キロもの仔牛肉を大鍋に入れ、エスプレットの唐辛子と赤ピーマンを加えてトマト味で煮込んだもの。オリーブ油を入れてサッと炊き上げたお米に添えて食べる。
マコトさんちの煮込み料理に大活躍の、ホウロウの大鍋。
バスク料理だけれど脂っこくなく、さっぱりサラサラ味なので、いくらでも食べられそう。大鍋いっぱいの煮込みがどんどん減っていきます。
デザートは、マコトさん得意のリンゴのタルト。
ワインを次々に開けて、嬉しそうな顔のマコトさん。
18年も前のこと、日本語新聞「オヴニー」に連載されたマコトさんの「パリをまるごとかじったら」を1冊にまとめた『パリっ子の食卓』が出版され、(宏)がその装丁を担当しました。パリとフランスの好きな人たちに大好評の本だったのに、なぜか再版されず幻の名著(?)となっていた。それがやっとこの5月20日に新装・出版の運びとなりました。
今回の装丁もまた(宏)ですよ。名著復活! なのだ。
すごーく作りやすくて、フランス料理がよくわかる。 (由)のフランス料理も、たいていマコトさんに教わったものです。まだ持っていない人、この機会にぜひ!(由)


2013年4月11日木曜日

ナオコさんの水仙。

去年の暮れ、ナオコさんから水仙の球根をたくさんもらった。バーゲンだったので思わず大袋入りを買っちゃったんだって。
でも雪が降ったりして、あまりに寒くてずっと庭に出ず、2月になってからあわてて植えたのです。ほんとうは年内に植えなきゃいけなかったのに。
そのまま芽が出ないので、もうダメかと諦めていたら、
丈が低いのは遅く植えたから、じゃないよね?
このところの暖かさに誘われたかむっくり芽が出て、ジャーン! あっという間に咲き始めた! 小さいけど可愛い、そして蕾がいっぱいついている。
ほら、ここにも。何しろやたらあちこちに植えたので。
今週末は晴天で20°という予想。 どのくらい咲くかな。楽しみ、楽しみ。
ついでに、これまでの寒さにもめげず咲き始めた、健気なウチの庭の花たち。
ムスカリ。
どこからか飛んできて増え始めたサクラソウ。
サナエちゃんにもらったスミレ。異常に増え続けている。
ヒヤシンスは植えっぱなしなので、花が痩せてきちゃいました。
春の花はまだまだ、これからが花盛りなのです。(由)