2013年5月20日月曜日

寒過ぎる5月。

なんだ、なんだ、この寒さは。5月だというのに。
例年なら、今ごろはTシャツ1枚で サンレミ・レ・シュヴルーズにピクニックに行っていたよ。毎日晴天続きで、カフェのテラスでビール飲んでたよ。
毎年5月1日のメーデーに花束を贈るはずのスズランも、今になってやっと花が開き始めた。
例年より20日は開花が遅れているのです。
 しかも天気予報では、この後もいっこうに暖かくならないらしい。(宏)は「暖房を入れよう」とうるさいのです。
だけど、庭の雑草たちだけは寒さにもめげず、のさばっている。
 
キンポウゲ bouton d'or は可愛いので雑草だけど抜かない。
雑草じゃないけど、健気にがんばっている草木たちも。
日本から密輸入した山椒も、やっと大きく育ってきました。
シャクヤクも花開き始めています。
もうすぐバラの季節。でも気温が低いとあまり花が匂わなくてさびしいのです(由)

2013年5月17日金曜日

アレッポ。

モンジュ通りに、ダマス(ダマスカスのフランス名)のお菓子を売る店がある。シリアの内戦でここのお菓子もダマスでは作れなくなって、今は避難先のエジプトで作ってるという。だますわけじゃなくダマス菓子がカイロ菓子になっちゃってるのです。店には有名なアレッポの石鹸も置いてあるけれど、この石鹸も作れなくなっているらしい。
先日のリベラシオンにまたアレッポの悲惨なようすが報道されていた。
自由シリア軍の制圧地区も毎日爆発騒ぎがあるそう。
















1994年にフクイさんといっしょにシリア各地に行ったことのある(宏)は、たくさんの遺跡もだけれど、穏やかな人たちと人懐っこい子どもたちのことを思い出すと……。
アレッポの街に羊を売りにきた羊飼い。










アレッポ城内で休むロバと老人。










アレッポの子どもたち。










マアルーラ村の姉妹。




























シリアに知り合いはいないけど、写真の男の子たちも今はどちらかの側で戦っているのだろうか。アサドの独裁政権はワルイけど、反政府側もいろいろで必ずしも正義の味方とは言い切れないようだ。
最後の写真はアレッポではなくダマスカス郊外の谷間の村マアルーラの少女。ここの住民は大半がキリスト教徒で、過去に何百回もの迫害を受けている。みんな無事に暮らしているのかなぁ。
大国の思惑と経済や宗教がらみの戦争で、毎日たくさんのふつうの人たちが犠牲になっていく。もういい加減にしようよ。(宏)


2013年5月15日水曜日

残り桜の花見。

久しぶりに晴れ間のあった木曜日、ぐずついた陽気が続いて延び延びだったクロネコ会のお花見をしました。(宏)はこの春2回目、(由)はなんと3度目の花見です。連休中だったけど夕方のソー公園の桜の園は、散歩の人以外は中国人の小グループと日本人家族が少しいただけだった。
散った花びらのじゅうたんです。

















持ち寄ったつまみとワインでしばしのんびり。時おり吹く風に、残っていた桜がいっせいに舞い散って花吹雪……。
そろそろお腹も空いてきた6時過ぎ、城の脇を抜け近くのポルトガル・レストランに向かいました。
花壇のチューリップが花盛り。

















 広いリセの敷地に面したレストランは、客は他にだれもいなくて、まるで田舎の宿屋のヴァカンス気分です。
ワインは檀一雄さんが好んだダンにした。


















それぞれ干ダラや小イカなどの皿を取りました。ここの奥さんが作る料理は素朴でおいしいけど量も多い。
イモの下にはブタとアサリがぎっしり。


















窓辺に裸婦の彫刻がいくつも置いてある。 サービス係のご主人に訊いたら彼の作品だった。
主人の作品があるなんていうのも田舎の民宿みたい。

















大満足してブー・ラ・レーヌ駅へ。坂道の途中の奇妙な塔のある家は、初期のコンクリート建築です。
Villa Hennebique, 1901〜03 建築家のアトリエです。
















日が長くなってうれしいね。ちょっと寒かったけど。(宏)



2013年5月3日金曜日

雨のシャンボールの蚤の市。

毎年5月1日にシャンボールの城の周りで、大きなブロカントの青空市がある。いつも行ってるというマユミさんが車で連れていってくれました。コーヒーやおやつ持参のマオさんもいっしょにラクチンな遠足気分。
ところが パリを離れると、降り出した雨がなかなか止まない。オルレアンからブロワの地方は曇りだけど雨はない、という予報だったのに。
畑は新緑だけど景色は雨に煙って。
















シャンボールに着いてもやっぱり雨。それでも駐車場から城に向かう人はけっこう多かった。林を抜けて見えてきた城はなにやら怪奇なシルエットで、こないだ見たオルセーの『異形の天使』展に並ぶ絵のようです。
ほんとは華やかなケーキみたいな城なんだけど……。














 

城の周りには、とても全部は見られそうもないほどの数の露店が並んでいる。パリの青空市に比べると、質もいいしはるかに安い。でもテントを張った店はいいけど、雨ざらしの屋台や地面に置かれたモノはびしょ濡れ、雨合羽や傘のない客もびしょ濡れ、きれいな女性はびじょ濡れです。
さすがに人出はいつもより少なかったみたい。
















メルゲーズのサンドイッチ(3ユーロ)と、コップの赤ワイン(1.5ユーロ)を、雨の切れ目に食べて、雨ニモ負ケズなんとか一巡。
赤縁ボウルもなかなかしゃんぼうる。















 

びしょ濡れの成果は、(由)がみつけた金の天使と陶器の天使2体ずつ、瀟洒なガラスの一輪挿し、赤い縁取りのある小さなホーローのボウル、マユミさんが見つけて譲ってくれた赤いタマゴ立て。そして(宏)が粉や液体も計れる上皿付きの量りをひとつ、〆て43ユーロでした。(宏)




2013年5月1日水曜日

トラムT3bに乗ってみた。

めずらしく仕事が続いて忙しかった(宏)が、やっと暇になったので、年末に開通して一度乗りたいと思っていた、トラムの新線T3bに乗りに行きました。
バスでPorte d'Orléansに出て、いつも中華街に買い出しに行くのに使うトラムT3aに乗り込みます。長いことPorte d'Ivryが終点だったこのT3aも、T3bの開通に合わせ、去年12月15日にPorte de Vincennesまで走るようになった。いちばん前の車両の、運転席のすぐ後ろに立って、遠足の子どもみたいにワクワクして新しい風景を眺めます。
Avenue de France駅。この巨大壁画のオッサンだれ?
終点Porte de Vincennes駅でT3b線に乗り換え。そのまま続けて乗れるようにすればいいのにね。ここから先はあまりなじみのない地域。それぞれ点的には知っていても、外側をグルッと続けて回るのは新鮮な体験で、裏から眺める景色もおもしろい。
Porte des Lilas。モザイクのきれいなメトロの駅の裏側。
Villetteの科学・産業博物館も後ろから失礼。 
1920年代のHLMはとてもシック。近代建築より好きだなー。
駅名に女性の名前がとても多いのだけれど、(由)が知っていたのはデルフィーヌ・セイリグとエラ・フィッツジェラルドだけだった……。そして終点のPorte de la Chapelleへ。
天気があまり良くなくて、ちょっと寒々とした風景。
電車を降りたらちょうどお昼になったけど、駅の周りには軽食屋さん風しかないので、メトロでSt. Georgesまで行っておいしい雲南麺を食べました。(由)
挽き肉の入った担々麺風。程よい辛さでスープが美味しい。
(宏)の取った牛肉麺は、口がしびれるほどの激辛だった。