2014年2月15日土曜日

ブラッサイのパリ。

ブラッサイは、ルーマニア(当時はハンガリー領)のトランシルヴァニア地方ブラショフ出身で、異邦人のいわゆる“パリ写真”を代表する写真家のひとりです。
今、パリ市庁舎 Hôtel de Ville de Parisで、 "Brassaï, pour l'amour de Paris" という大きな展覧会をやっている。おもに1930年代のパリの街と人々の姿をとらえた、黒っぽいトーンの写真がぎっしり展示されている。
車も帽子も’30年代ですねー。
 ピカソやダリ、プレヴェールなどの著名人、1933年に出た "Paris de nuit(夜のパリ)" に登場する娼婦さんやワルたち、そして雨に濡れた石畳…‥。
ブラッサイに写真を教えたケルテスなど他のパリ写真家と違って、写される人と事前に話をつけ、照明をあてて撮ったという人物や、迫るように写されたパリの街。インパクトの強いブラッサイの写真は、その後の写真家たちにかなりな影響を与えたんだなー。
今流行りの化粧って娼婦スタイルなんだね。
ワルたち。
モリスの広告塔。今もあります。
街路樹の根元の輪。これも19世紀以来、今も同じ姿。
パリの街角にあるモノ、落書きなどを撮った写真も多い。娼婦は撮らない(撮れない)けれど、パリの街角で同じようなものを写しては、あーだこーだと書いた本など出している(宏)は、うれしいような、少し恥じ入りたいような気分。
ちょっとブラッサイしてみた、つもりだけど‥‥ゆるい。
ベルヴィル近くでもブラッサイ、のつもり。
例えばこんなの、少しだけブラッサイしてるかな?(宏)

2014年2月13日木曜日

名残り雪の石神井公園。

石神井の家の2階から見下ろすと、前庭や向かいの屋根はまだ白い雪。なんとも腹立たしい結果に終わった都知事選の前日に降った大雪の残りです。
道路の雪は(由)がせっせと雪かきした。
 すぐ近くの石神井公園も、真っ白だった木々の雪はすっかり落ちて、散歩道の雪もほとんど消えていた。
一面の雪野原だった三宝寺池も水面が出ていたけれど、水面下は凍っているらしく、たくさんいる水鳥の姿が見えない。
野鳥の森の散歩道。
三宝寺池。
と思ったら、池畔の水たまりに鴨さんたちが集まって、ピチャピチャと水遊び? 中だった。ふだんならたくさんいる散歩の年寄り、お絵描きさんや野鳥写真家さんたちの姿もない。
溶けかけた淡雪とあわてないかも。
と思ったらやっぱりいました。望遠レンズ愛好家さん。
 谷口ジローさん画の『孤独のグルメ』に登場する茶店、豊玉屋(ほんとは豊島屋)も開店休業状態です。
孤独の茶店。
 この週末も大雪の予報です。(宏)                                          

2014年2月6日木曜日

ありがとう。代官山蔦屋。

(宏)の本『改訂版・ガイドブックにないパリ案内』が、代官山 蔦屋 で、“旅の本ランキング” というのに選ばれてますよと、この本の担当編集者のコイズミさん が知らせてくれました。この書店、開店直後から評判だったし、かつて(宏)や(由)が作っていたころのアンアンやクロワッサン、エル・ジャポンなどがすべて見られると聞いていたこともあって、どんな所かと見に行きました。
大きくてかっこいい。
なるほど確かに左上に。
お隣は鹿島茂さんの「レ・ミゼラブル百六景」。
ほんとにいい本屋さんですね。ありがとう TSUTAYA!(宏)

聖護院大根。

京都の南郊にいるワカメちゃんから、自宅の畑で穫れたという聖護院大根が届きました。サッカーボールみたいにやたらにでかい、カブみたいな丸い大根。
下にミカン。重さが3キロ近くあった。
淀大根とも呼ばれてるけど、ワカメの話では淀ではなく、ワカメの住む久御山町(くみやまちょう)東一口(ひがしいもあらい)が産地の中心なのだ。なんで一口をイモアライと読むのかはともかく、この本場もんの大根はん、やわらかいのにぜんぜん煮くずれしない。(由)はワカメがクッションに入れてくれた葉っぱも炒め物と菜飯に、本体はもちろん煮物にして食べました。京らしい上品な甘みがあって、ほんまにおいしおすなぁ。でした。
おおきにワカメはん。(宏)

2014年2月5日水曜日

勝井三雄展。

銀座7丁目の ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)で開かれていた勝井三雄展 ”兆しのデザイン” を見ました。
久しぶりの銀座。近くのユニクロ旗艦店にびっくり。
 1階の3面スクリーンには色鮮やかな映像作品。勝井作品は年を経るごとカラフルになってなっているみたい。
動くクレー。
色彩とパターンが流れるように変化する。
久しぶりに会ったけど、あいかわらず元気な勝井さん。地下展示室では壁面に並ぶポスターが、膨大な数のエディトリアル・デザインの仕事を囲んでいた。
まぁ、ほんとによく働いてきたこと。
 石元泰博、奈良原一高、池田満寿夫などの作品集、美術、文学、音楽、科学‥‥と、 あらゆる分野のきれいな出版物。ウン十年前に(由)と(宏)も図版制作に参加した百科事典もあって、ちょっとうれしかった。この仕事に携わった仲間たちで作ったのが、教科書や事典類からファッション雑誌まで、出版編集デザインを専門に制作してきた「集合den」(現在のコンセント)なのです。
2年以上かけて図版を作った百科事典です。
ポスター。
ポスターといえば、今パリでやっている “Fète du Graphisme” で、シャンゼリゼに勝井さんがデザインしたポスターが展示されていた。
あやかさんが写真を送ってくれました。
5か国39人のデザイナーの競作展です。勝井さんの仕事はヘンに日本趣味を出さないところがいい。どうぞこれからもいい仕事を続けて下さいね(宏)

2014年2月4日火曜日

エマニュエルの絵馬。

一時帰国で戻っている石神井の家にエマニュエルからの手紙が届いた。宛先の住所や名前は封筒からはみ出すような漢字で書いてある。さすがに書きにくかったらしく〈宏爾〉だけはひらかなだったけれど。
で、中には二つ折りの年賀状が入っていました。
エマニュエルのヘタウマウマ。2014は活字です。
もう2月だけれどいい絵馬です。ありがとうエマニュエル。
来年の干支です。
そういえばカシャンのオランジュリの展覧会には羊もいました。(宏)