2014年10月25日土曜日

トークショー、再び。

3月に続いて性懲りも無くトークショーというのをやります。会場も前回と同じ、駿河台の図書室カフェ“エスパス・ビブリオ”。詳細は左をクリックして下さい。11月から2月まで毎月一度の4回シリーズの幻灯会です。
製粉工場だった建物がパリ第7大学の本部校舎に。
11月15日の一回目 は、「建築のリサイクル」と題して、古い建物を壊さず改装して再生させた、パリのさまざまな例について話します。これ、千駄ヶ谷の国立競技場建替え計画に対するボクなりの批判、反対の意思表示のつもりもあります。(宏)

マレの道路のシマシマ。

マレ地区を歩いていたら、横断歩道の太いシマでなく、狭い歩道の端っこに白いシマ模様をみつけた。
細めの三本シマ。
路上ラクガキかな? と思ったら、向こう側に自転車マークがある。他の道の角近くにも同じような短いシマがあって、これはどうやらクルマの一時停止マークらしい。   
自転車向けの“ここで渡れ”マークらしい。
で、車道いっぱいにこんなのもありました。
これは横断歩道ということでしょうね。
パリ市のサイトを見たら、狭くて入り組んだ道が多いマレ地区では、車や自転車の接触事故がやたらに多い。でもふつうの縞は中世のままの狭い道には場所を撮りすぎて合わない。標識もやたらには立てられない。
で、いろんな形の路上標識を実験的に使ってみて、評判や実効性を調べているんだそうです。他にも、ぶつ切りのシマやら○○の連続模様なんかもあるらしい。
というわけで、ほんとマレにしか見られない標識なのです。(宏)

2014年10月18日土曜日

久しぶりだね、M.CHAT!

フォーラム・デ・アルの改築工事に伴って、シャトレ・レ・アルとシャトレの駅も、あちこち工事中です。いずれはきれいになるんだろうけど今はぐちゃぐちゃ。通るたびにようすが変わっている。
そんな状態の乗り換え通路に、このところ見かけなくなっていたムッシュー・シャのネコがたくさんいました。 
Quik! NYC ??イミわかんないけど。
グラフィティ、タダだよ。
NYはもちろん、コソボ、ハノイ、サンパウロ、ソウル、ダカール、東京と、世界中“こんなところにムッシュー・シャ”が出現していたよう。久しぶりにシャトレで見つけたネコたちでした。(宏)
…‥
これを見てくれたマユミさんから、「このネコ絵に対して、RATP(パリ交通営団)がM.Chat を告訴した。でも、この絵は既に他のラクガキに変わっているし、誰にもメイワクを与えていないという裁判所の判断で、不起訴になった」という記事が “Le Monde” に
出ていた。よかったね。というメールをくれました。ありがとう。

2014年10月5日日曜日

色の木。

25年以上前、アントニーの小さな家に引っ越したとき、ジルが贈ってくれたベンジャミンの鉢植えが枯れてしまいました。ずいぶん大きくなっていて、捨てるのもかわいそうだったので、細すぎる枝を整理し、根っこの土を洗って、アクリル絵の具で色を塗ってみた。
三色旗ならぬ4色木。
 しばらく外に置いて、野外ゲージュツ作品を気取っていたけれど‥‥、
ちょっと帽子屋さんみたいかなー。
今は部屋の中に入れて、ボーシ掛けです。 (宏)

ルーヴル・ランス

北駅からダンケルク行きのTGVで1時間と少し。2012年末に開館したルーヴル美術館の分館 "Louvre Lens" を見に、ノール=パ・ド・カレ地方のランスに行きました。
北へ向かう車窓からはずーっとこういう風景です。
 小さなランスの駅は1927年のアールデコ。かまぼこ型の天井も、入り口や窓の鉄枠もかわいい。壁には蒸気機関車や炭坑を描いたキュビスム風のモザイク画がある。
設計はウルバン・カッサン。トゥール・モンパルナスの共同設計者。

オーギュスト・ラブーのモザイク壁画。

駅から連絡バスで、ルーヴル・ランスへ。SANAAが設計したガラスとアルミのシンプルな建物が、1960年代に閉山した(‥‥といっても山じゃなく平地だけれど)炭坑の跡地に建てられています。
北の風景に溶け込んでいます。

明るいホールから柱のない広い展示室に入ると、蛇腹状の天井からの自然光と、霧の中のようにぼーっと周囲を映す銀色の壁に囲まれて、どこか現実離れした感覚になる。
主展示室“Galerie du Temps”
ルーヴルから運ばれた紀元前3500年から19世紀前半までの作品200点余りが、地域や様式とは関係なく、時系列で並んでいる。作品は少しずつ入れ替えられ、5年ですべてが一新されるという。それぞれの解説も時代背景などがわかりやすく書かれ、解説のための館員が何人も配置されていて、とても教育的なミュゼです。
現在のアフガニスタンのものだとわかる。





ビザンチンのモザイク。
ジョルジュ・ラ・トゥール。
ゴヤ、そして最後にアングル。
 時のギャラリーを出ると、庭に面した "Pavillon de Verre" ガラス館。
いくつか小展示室があるけどフロクみたい。
帰りは遊歩道をぶらぶら歩いて駅近くの中心街へ。 サッッカー競技場のそばで、ウチのハルそっくりなクロネコが寄って来た。
ランスのハル。もう秋だけど。
日曜のランスはひっそり。
第一次大戦で徹底的に壊されたランスは、30年代の街並でした。次回は郊外の炭坑跡の産業遺産も見て来ないとね。(宏)