2015年6月11日木曜日

6月の庭。

すっかり日が長くなりました。クロネコのヨルは雨の日以外はいつも庭に出ている。いい天気の時は、キウイとアンズの葉で覆われた温室の屋根の上で昼寝。雨がぱらつくと降りてきて石畳でぼーっとしています。
雨は上がったけど庭は濡れているので、不満そうなヨル。
サクランボも食べ尽くしたし、5月から咲き続けたクロタネソウやカンパニューラもそろそろおしまいです。
サクランボ。高いところの実は小鳥たちに提供しました。
クロタネソウ。
カンパニューラ。
そして、スイカズラやジャスミン、バイカウツギ、それに庭のあちこちにあるバラが次々咲いて、それぞれいい香りを放っています。
塀際のスイカズラ。
ベランダに延びてるジャスミン。
バイカウツギ。
つるバラ。
ずっと気温が低かったせいで、せっかく実を付けたアンズやプラムは色づかないしリンゴもちっとも大きくならない。でもどうやら、イチジクやブドウは順調です。暑いのはイヤだけれどもう少し気温が上がらないかなぁ。(宏)



2015年6月10日水曜日

ポン・デザール。

ポン・デザール(Pont des Arts)の欄干の鉄柵に、南京錠を取り付けてカギをかけ、そのカギをセーヌに放り込むというアホなことが流行。
この "Cadenas d'amour" 。愛の南京錠と訳されているけど語感に風情がない。愛のカギのほうがいいかと思うけど、実態を見るとまるで風情なんてないから、ま、いいか。
欄干からたもとの手すりまでぎっしり。
危険だし景観破壊だという意見にパリ市は、権力で排除するのも大人げないと静観してきた。しかし、去年の6月に愛の重圧に耐えかねたフェンスの一部が壊れるという事故が発生。パリ市は、これ以上取り付けられないようにと、とりあえず南京錠でいっぱいの欄干の内側をパネルで覆って、ラクガキアートのスペースにしていました。
あまりきれいじゃないストリート・アート。5月末です。
そしてついに先日(6月1日)撤去が公示され、100万個ともいわれる南京錠で軟禁状態だったポン・デザールが解放されたのです。数日後に見に行くと、欄干が昔のようにすっきりしている。
いいね。
橋を渡る人の足下まで見えるシルエットの情景がきれいだったこの橋。うん、よかったなと近づいてみたら、橋はまだ通行止め。すっきりしているのは片側の欄干だけで、下流側には新しいパネルが並んでいる。それに橋のたもとの手すりの下は相変わらず南京錠でいっぱいのままなのです。作業のおじさんに訊くと両側ともパネルを取り付け、たもとはそのまま、ということでちょっとがっかり。
南京錠防止の新パネルと帽子の警備員。
つかの間のスッキリ欄干と、それでも南京錠を付けてる2人。
で、数日経ってまた行ってみました。新しいストリート・アートのパネルが並んでいる。4人のアーティストによる愛をテーマにした、前よりはレベルの高い (?) 作品。その中でも楽しいのが、パリと愛の南京錠が主題のイラストです。
外側にもアート。
眺めのいい橋。南京錠とパリがテーマのイラスト。
150m南京錠禁止。
それにしても、この南京錠取り付けの流行は相変わらずで、オルセーとチュイルリーを結ぶ歩道橋もノートルダム裏のサン・ルイ橋とアルシュヴェッシェ橋、それにポン・ヌフのアンリ4世像のあるテラスの鉄柵も、真鍮の錠前にあふれてギラギラ光っています。そのうち、パリ中の鉄柵がこうなってしまうかも。
ポン・ヌフのテラスも。
無粋かもしれないけれどポン・デザールだけじゃなく、他の場所も禁止したほうがいいなー。愛錠はいらない。要るのは愛情だよ。(宏)