2017年5月4日木曜日

FNはNON、でも・・・・。

寒い日が続いています。  昨夜は決選投票に残った大統領候補2人のテレビ討論があった。でも、残念ながらこれが程度の低い罵り合い。

この選挙の投票所 になった、ウチの隣にある小学校の前の掲示板です。
ル・ペンのポスターはどこでもたいてい破られている。
第1回投票のときは11人が並んで賑やかだったけれど、今は2枚だけが雨に打たれている。
2002年、ル・ペンの父の方が決戦に残った時は、きらいでもシラクに投票ということで、90%近い得票でシラクが圧勝していた。でも今回は、マクロンの、うまくやって経済を活性化させ国を豊かにするという主張に対する疑念が強い。既存の政治体制との決別を唱えるマクロンは銀行出身のテクノクラートだし、すんなり結論まくろんさん、よかったね、とはいかないかも。
もちろんル・ペンにはぜったい入れないけれど、マクロンにも投票したくないと、白票や棄権する人がかなりの数になりそう。毎日モノを作ったり、売ったりして働く人々とは関係なく、少数の大金持ちの思惑でおカネが動き、世界中の人々の暮らしが左右されるグロバリゼーションとネオリベラリスムへの不満・反発は大きいのです。
7日の日曜の投票で新大統領が決まります。
と、こっちの国のことを言っていたら、日本の困った首相が、2020年憲法改正を目指すというニュース。何としても阻止しようね。(宏)


2017年1月10日火曜日

リュクサンブール庭園、ファンタン・ラトゥール、花。

きゅんと冷え込んで、抜けるような青空が広がった日の朝、ファンタン・ラトゥール展開催中のリュクサンブール美術館へ。
凍結しているかなと思っていた庭園の池はさほどでもなく、端っこの方に薄氷が残っている程度だった。

0度近い気温だから、花の無い花壇の周りの椅子には誰も座っていない。
でもオランジュリの前の陽だまりには、何人もの人が日向ぼっこしています。

ファンタン・ラトゥールといえば、ゾラやマネを中心にモネ、ルノワールなどの印象派の画家たちが集まるようすを、ぜんぜん印象派じゃない表現で描いた人というイメージ。で、もちろんそのオルセー所蔵の『バティニョールのアトリエ』も展示されているし、音楽家たちを同じように描いた絵もある。
 
でも、こういう絵よりも家族や親しい人の肖像画が、ずっと生き生きしている。
そして、花の絵。生活のために500点以上も描いていたというのだけれど、これがいいのです。描くことがうれしくてたまらない、という感じが伝わってくる。
じつは花の絵というのはどちらかというと興味がなかったのだけれど、ホソキさんが花の絵の見方を変えてくれた。ルドンやボナールの花の絵が好きで、このところ彼自身も花をよく描いているホソキさん。そのホソキの花もいいのです。
ホソキさんからの賀状の花束です。ⓒ細木由範
美術館を出てムッシュー・ル・プランス通りのヴェトナム料理屋へ。
 花よりダンゴならぬフォーを食べて帰りました。(宏)
 

2017年1月4日水曜日

靄の日々。

厳寒というほどではないけれど、年末から肌寒い日々が続いている。白々とした景色の中を13区の中華街のはずれに漢方薬を買いに出た。
パリでは2日がもう仕事始めで、学校も3日から新学期。けっこう混んでいるバスでポルト・ドルレアンへ出てトラムに乗り換えます。
ここからポルト・ディタリーへ。
ポルト・ディタリーの交差点のカフェにテラス席が出ているけれど、誰もいない、と思ったらカップルが一組。この寒空に勇気?あるなぁ。
インフルエンザも流行ってるのに。
幅広いイタリー大通りの半分が工事中。郊外各所で進行中のグラン・パリ計画のひとつで、メトロ14号線をオルリー空港まで延長する工事です。
ふつうのメトロは時速25km、14号線は45km。
ポルト・ドルレアンのバス停から。

ポルト・ドルレアンに戻るころには、手袋の中の指先がジンジンしてきました。(宏)

レアールのトナカイと兵士。

新年早々、レアールのMUJI にカレンダーを買いに行った。駅の出口で荷物検査していたけれど、たいしたものを持ってないのでそのままパス。
MUJIのあるプラス・カレに出ると、トナカイを象ったノエルの照明オブジェが輝いていた。
パリのノエルの明かりは1月末まで点いています。
 で、気がつけばトナカイ近くに戦闘服の兵士の姿。太い柱を背に機関銃を持って辺りに眼を光らせているのです。 
兵隊さんありがとう、おかげで無事にムジカレンダーを持って帰ることができました、なのかなぁ。(宏)