2017年1月10日火曜日

リュクサンブール庭園、ファンタン・ラトゥール、花。

きゅんと冷え込んで、抜けるような青空が広がった日の朝、ファンタン・ラトゥール展開催中のリュクサンブール美術館へ。
凍結しているかなと思っていた庭園の池はさほどでもなく、端っこの方に薄氷が残っている程度だった。

0度近い気温だから、花の無い花壇の周りの椅子には誰も座っていない。
でもオランジュリの前の陽だまりには、何人もの人が日向ぼっこしています。

ファンタン・ラトゥールといえば、ゾラやマネを中心にモネ、ルノワールなどの印象派の画家たちが集まるようすを、ぜんぜん印象派じゃない表現で描いた人というイメージ。で、もちろんそのオルセー所蔵の『バティニョールのアトリエ』も展示されているし、音楽家たちを同じように描いた絵もある。
 
でも、こういう絵よりも家族や親しい人の肖像画が、ずっと生き生きしている。
そして、花の絵。生活のために500点以上も描いていたというのだけれど、これがいいのです。描くことがうれしくてたまらない、という感じが伝わってくる。
じつは花の絵というのはどちらかというと興味がなかったのだけれど、ホソキさんが花の絵の見方を変えてくれた。ルドンやボナールの花の絵が好きで、このところ彼自身も花をよく描いているホソキさん。そのホソキの花もいいのです。
ホソキさんからの賀状の花束です。ⓒ細木由範
美術館を出てムッシュー・ル・プランス通りのヴェトナム料理屋へ。
 花よりダンゴならぬフォーを食べて帰りました。(宏)
 

1 件のコメント: