バニューの北の隣町モンルージュに、写真家ロベール・ドワノーが住んでいたアトリエ住宅がある。一般公開はされていない。1930年代に建てられたアーティスト向け集合住宅群の中にあって、数棟先には画家フェルナン・レジェもいた。
岩波やリブロポートから出版されているドワノー(ドアノー)の写真集を訳した花ちゃん(堀内花子さん)の縁で、このアトリエ住宅を見ることができました。ただし非公開なので写真もナシでの報告です。
モンルージュの東隣、ジャンティイ生まれのドワノーが、結婚後の1937年から亡くなった94年まで家族と過ごした住居は、彼の2人の娘、アネットとフランシーヌが運営する”Atelier Robert Doisneau”として、ドワノー作品と資料の保全管理の場になっている。この日はフランシーヌさんが説明してくれました。
2階と3階(フランスの1・2階)の住居には、大きな窓のある吹き抜けの広間が2つ。ひとつは家族の居間で、もうひとつがドワノーの仕事場だった。今は大きな本棚と作品棚で埋めつくされている。
45万カットもあるというネガは、上階の小部屋の棚に並ぶファイルに収められ、年代別に整理されている。ネガは静電気を防ぐ素材のシートに入っています。全ての作品が検索できるように、デジタル化されている。印画紙に焼かれた作品は、テーマごとにファイルされています。
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『ドワノーと音楽』展は、201919年4月28日まで。 |
ラ・ヴィレットのフィルハーモニー・ド・パリで開催中の『ドワノーと音楽』展が開かれている。棚にあったバレーの練習風景の写真は、裏面にメモもなくネガも見つからないため、展示できなかったというものでした。(宏)
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