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2013年2月13日水曜日

Le Cigale で KPP。

寒い日曜の夕方、雪が舞う中をモンマルトルの麓ピガールの劇場「ラ・シガール」へ。1887年に開場したというこの劇場、ミスタンゲットやシュヴァリエが歌いコクトーの芝居も行われたという歴史ある場所です。
フィリップ・スタルクのデザインで改装されている。

















1987年に改装されているけれど、歴史記念物に指定されている内装は19世紀末の姿が遺されている。
柱や天井にネオ・バロック装飾。

















改装後はリタ・ミツコなどが出演するクラブになり、数年前からはロック中心のコンサート会場として使われています。
座席が取り払われた階下はファンの熱気で沸き返っています。

















ミューズ、ジェフ・ベック、オアシス、ノラ・ジョーンズ、レッチリ、イギー・ポップ、プラシーボ、クラプトン、コールド・プレイ……と並ぶ出演者たち。
で、この日は、元気いっぱいの「きゃりーぱみゅぱみゅ」でした。(宏)


2012年6月7日木曜日

ナンテールの病院で小曽根真さんのピアノ、再び。

ナンテールの病院で小曽根真さんのコンサート。2010年の11月に続く2度目の無料演奏会です。前夜、シャンゼリゼ劇場でパリ室内管弦楽団との共演を聴いたばかりのあやかさんと(由)との3人で、ナンテール・ユニヴの駅からのバスで病院へ。
19世紀以来の病院です。











会場の食堂へ向かう人たち。























一昨年の小曽根さんのコンサートがきっかけで、その後連続コンサート"PIANO/CASH“ として、ふだん音楽会などへ行くことのできないここの老人ホームの人たちや入院患者のために、何人もの一流ピアニストたちがこの場で演奏してきた。2011〜12年のシリーズの締めくくりとして、再び小曽根さんの登場というわけです。
前夜、シャンゼリゼ劇場でのコンサートを終えた小曽根さんは、ここに戻ってこられてとてもうれしいですと、オリジナル曲 "reborn" から演奏を始める。ピアノの響きに、前回をはるかに上回る数の人たちがみるみる引き込まれていく。
France5 のTV取材陣も来ていた。

















『聖者の行進愛の讃歌バラ色の人生』では、皆が大合唱。今回は近所の小学生も聴きに来ていて、小曽根さんが「踊りたくなったら踊ってね」というと、ショパンの『子犬のワルツ』、白雪姫の『いつか王子様が』に合わせて楽しくダンス……。
地域の人たちに“開かれた病院”なのです。

















演奏が終っても、私が歌います、という人が次々出てきて、ピアフをアカペラ。「ぼくの宿題。次回はシャンソンをたくさん弾けるようになってきます」と小曽根さん。
車椅子で歌うおじいさんと耳を傾ける真さん。

歌うおばさんと聴く真さん、通訳のあやさん、司会のドミニク。


 




























小曽根さんはピアノそのものはもちろんだけど、聴く人に語りかけながらその気持ちの動きを汲んで演奏していくのがすごい。そして、その真さんの言葉を即座に的確なフランス語にしていくあやさんもまことにすごい。一緒に行ったあやかさんがあやさんのあざやかさにあやかりたいと感動してました。
病院の庭。
















夜にポンピドゥ・センターそばの四川料理屋で慰労会。集まったのは、小曽根さんに続いてこのPIANO/CASH で演奏したシャニ・ディルカさん、この催しを企画したドミニクとあやさん、チェリストのエリックマリア、映画撮影監督の永田鉄男さんなど。羊の串焼き、辛い内臓スープで夜が更けました。(宏)

2010年11月21日日曜日

ナンテールの病院で小曽根真さんのピアノ。


日本文化会館で広報の仕事をしている綾さんから、ナンテールの病院で小曽根さんが無料コンサート、外部の人も聴けるから早めに、という知らせ。これはとにかく行かねば、とナンテール・ヴィルへ。駅からのバスは、殺風景とはこういう風景か、という地区を抜け、古い病院の前に着く。ここは昔から、住む家のない人々も受け入れるフランス唯一の施設で、会場は長い長い渡り廊下を歩いた先だという。木造の廊下の天井は白地に赤のペイント。壁には大胆なグラフィックパターンのパネルが並んでいる
何て長い廊下。ナンテールの病院は19世紀末の建築。

















で、何人かの人に訊ねてたどり着いた会場は、養老院棟の食堂だった。開演の14時30分が近づくと患者さんやお年寄りが続々と集まって来る。車椅子の人も多い。窓の外には病院付属のノラネコさんも聴きに来ている。

右にいるのもネコです。まんとひひだなんていわないで。







  








翌20日にはサル・ガヴォーで6人のピアニストによる演奏会があるという小曽根さんは、この無料コンサートのため空港から直行してきたという。広い食堂の中央に置かれたピアノを、何が始まるのかと興味深げな目が遠巻きにしている。
オリジナルからスタンダードのジャズ、小曽根さんがジャズピアノを弾くきっかけになったという『枯葉』、それにこないだスコダがアンコールで弾いたショパンの『プレリュード第4番』…最初は小曽根さんのピアノになんとなく反応の乏しかった人たちだけれど、「ボクが小さかったころ、父が弾いていたのを憶えている曲です。でも間違えたらごめんなさい。弾くのは40年振りだから」と前置きしたピアフの『バラ色の人生』が始まると、ピアノの脇にいた車いすの老人が小さな声で歌い始めた。それに向かいの老人がしっかりした声で唱和する。そして、ついには食堂全体がひとつになっての大合唱になっていた・・・。
予定の1時間をはるかに超える演奏が終ると、ピアノの周りには、小曽根さんに「メルシー」を言いに来る人がいっぱい。
小曽根さん(綾さんも)ほんとにありがとう!
なんていい音楽会。食堂には150人もの人たちが来ていた。















小曽根さんは、サル・ガヴォーのコンサートの翌日にはポーランドへ。でも、来年の4月5日にはクレルモン・フェランでオーヴェルニュ管弦楽団との共演。夏には、プロヴァンスのLa Roque d'Antheron国際ピアノ・フェスティヴァルに、井上道義さんが率いるオーケストラ・アンサンブル金沢とともにやってくる予定です。(宏)





2010年11月15日月曜日

10ユーロでバドゥラ=スコダ聴いた!















フランスに来てから、映画と展覧会には気軽に出かけるけど、コンサートにはあまり行ったことがない。席を予約するのもよくわからなくて面倒だし、だいいち値段が高いよ。
と思っていたけど、一昨日、17区のSalle Pleyelっていうところで、なぜか本格的にクラシックのコンサートを鑑賞しました。知り合いの知り合い(馬場法子さんという方です。私はまだお会いしたことがないけど)の曲を初演するというので、夫と「それじゃ、行こうか」。
ネットの前売りはソルド・アウトみたいだったので、当日券売り場に並んだら3階バルコンの2席がすぐ手に入った。10ユーロで、舞台全体がよく見渡せるし、前後左右の席から離れていてのびのび座れる、ラッキー。83才のバドゥラ=スコダがベートーヴェンのピアノコンツェルト4番を弾く、というのが目玉だったみたいで、観客の平均年齢が異常に高かった。貸し切りバスで到着のお年寄り団体がいたのは、もしかしてファンクラブ? でも初めて入ったサル・プレイエルは、改装して間もないということで、上品なアールデコ建築がとても美しかった。
10ユーロの席でもじゅうぶん楽しめる、ということがわかったし、それに28歳以下と65歳以上は開演30分前以降、空いている席を10ユーロで購入できる、というシステムもあることを発見。私も来年はこの特典を享受できるのです。あはは。ちなみに、宏爾さんはもうとっくに資格があるんだよ。フランスは年寄りには住みやすい国だ。
この10ユーロのコンサート体験、なかなか楽しく演奏もよくて,今後ハマりそうな気がしました。だけどひとつだけ興ざめだったのは、観客の緊張が足りないのか、みんな演奏中に平気で咳をする。フランス人って自分勝手? それとも年寄りが多いせいかなー。(由)