鳥が入り込んで巣を作ったり、雨が降り込まないように、煙突にはふつう屋根のようなカバーがついている。わが家は1930年の建築なので、煙突にはクラシックな焼き物の煙突カバーがついていたのだけど、今も健在なのは暖炉のほうの1本だけ。2本は大風のときに落ちて壊れてしまった。
代わりのカバー(フランス語だと「chapeau de cheminée 煙突の帽子」という)を探したけれど、売っているのは金属製のいまいち可愛くなくてしかも値段の高いものばかり。で、e-Bayで(宏)がしつこく探した結果、ついに理想的なのが見つかった。しかも1本10ユーロ、安い!
持ち主はパリの南の郊外に住んでいて、送れないから取りにこい、というので、自動車のない(宏)と(由)はRERのB線C線をえんえん乗り次いで、Epinay-sur-Orgeという町まで 取りに行きました。電車賃のほうが煙突カバーより高かった……。
二人でひとつずつ大事に抱えて持って帰った、これがその「煙突帽子」。
可愛い……。なんかとってもキノコっぽい。 |
ところが、サイズがぴったり…だったはずなのに、ぴったり過ぎて内側にも外側にもはまらない。金属製なら留め金がずらせるからサイズ通りで良かったのだけれど、これは厚みの分まで計算しなかったのが敗因。それによくよく材質を見ると、もしかしてこれ、amiante(アスベスト、石綿)? だったら、煙突から粉が入ってきたらまずいじゃん。
というわけで、さんざ苦労して手に入れた煙突帽子、とりあえずは庭で置物になってしまいました。ちなみに今朝はパリ地方、初雪でした。(由)
灯籠? |
うっすらと積もった雪、すぐに解けてしまったけど。 |
はじめまして。
返信削除稲葉由紀子さんの大ファンの、くぼと申します。
稲葉さんの御著書は高校時代から愛読しておりましたが、
最近になってこちらのブログを知り、嬉しくなってコメントさせていただきました。
稲葉さんの料理以外の話題や、稲葉宏爾さんのお話も読めるなんて、とても贅沢なブログですね。
毎年夏にはパリ旅行をしておりますが、今すぐにでも冬のパリに行きたくなってしまいました。
これからも、ブログ、エッセイ共に楽しみにしております。
わー、知り合いじゃないヒトからのコメント、初めてでーす! ありがとう。本を読んでくださっているんですね。これからもヨロシク!
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