パリを拠点にするセバスチャン・サルガドの「ジェネシス」展を見にヨーロッパ写真美術館へ。翌日が最終日というのでここでは珍しく長蛇の列。でも館内はそれほどでもなく、70才になる写真家が8年にわたって撮った世界をゆっくり観ることができた。
に手前にあるのは御用済みのクリスマス・ツリー。 |
裸族の少女。大人になる儀式の準備。 |
母国ブラジル・アマゾンの湿地帯、シベリアのツンドラ地帯、エチオピアの高地など、厳しく美しい地球の辺境の、自然と動物や人々の姿を通して、サルガドは、今の地球環境や人間の暮らしを根源から見直そうという。
極限に生きる動物と人間たちの姿に向き合っていると、いい意味で、過酷な旅の疲労感みたいなものを味わうことになる。
キリンさん。 |
トナカイと一緒に移動する遊牧民。 |
上の写真を見た後では、日本行きのヒコーキの窓から見下ろすシベリアの寂寞とした景色も、きっと今度は違って見えるんだろうなぁ。原発推進だの、武器輸出OKだの、靖国に参拝して国の誇りだの、憲法改定が使命だのと、たわけたことを言ってる人にも見てほしい展覧会でした。(宏)
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