ヴェルサイユ宮殿の村上隆やプチ・パレのペリアンなど、異質な場所にアートを置くのが最近の流行だけれど、この展覧会もその流れに乗ったようで、ブールデルの彫刻の中にグレのドレスが配されている。改装中のガリエラ美術館(モードと衣装の美術館)が主催です。
グレのドレープが彫刻っぽい。 |
『弓を引くヘラクレス』など、やけにたくましくデカイ彫像が多いブールデル作品に、とろんとしたグレのドレスがそんなに違和感なく見えます。
ブールデルのアトリエ。グレの服は木枠で囲まれて。 |
やたらに濃い作品が目立つブールデルだけど、アトリエには、やさしげな作品もいくつかある。木立に覆われた薄暗いアトリエにもドレスが置かれ、窓から差しこむやわらかな光に浮かび上がっています。
彫刻家になりたかったというグレが若い頃に作った小さな彫刻。 |
写真やモード画もいっぱい展示されているけれど、グレの服は40〜50年代のものがいいみたい。デザイン過剰な気がする70〜80年代の服は、ブールデル抜きの企画展用展示室にまとめられている。やはりどうにもケンカして合わないと思ったんだろうな。
古いアトリエと裏庭。 |
ブールデルのアトリエと裏庭は、日本の古寺の境内みたいな雰囲気がある。ただし、木立の間にもかなりデカイ彫刻が、無造作に置かれています。(宏)
0 件のコメント:
コメントを投稿