2019年1月8日火曜日

クノップフ展。

プチ・パレで開催中のクノップフ展を見ました。
彼の家の塀や内装をもとに作られた会場入り口のデザインが、、ウイーン分離派の建築を思わせ、かっこいい。会場構成もわかりやすく、最近の展覧会では珍しく解説も読みやすい。
ブリュッセルの王立美術館から運ばれたものを中心に、100点あまりの作品が展示されています。
「お前の名は母音が一つしか無いのに子音が多すぎる。せめて最後の fはいらないだろう」と友人に言われたというKhnopff という姓は、祖先が東欧出身だったせいらしい。お金持ちの家柄で父親は王立裁判所の検事だった。
自分で撮った写真をベースにした作品も多い。パステル画のため、ここには展示されていない代表作『記憶』は、妹のマルグリットの写真7枚をひとつの画面に再構成したもの。 

パリでギュスターヴ・モローの影響を受け、イギリスのバーン・ジョーンズやロセッティ、それにウイーン分離派とも交流したクノップフ。マルグリットモデルにした象徴主義作品が中心だけれど、それらよりもむしろ数は少ないけれど、風景画や肖像画の小品に惹かれました。(宏)

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