2014年10月5日日曜日

ルーヴル・ランス

北駅からダンケルク行きのTGVで1時間と少し。2012年末に開館したルーヴル美術館の分館 "Louvre Lens" を見に、ノール=パ・ド・カレ地方のランスに行きました。
北へ向かう車窓からはずーっとこういう風景です。
 小さなランスの駅は1927年のアールデコ。かまぼこ型の天井も、入り口や窓の鉄枠もかわいい。壁には蒸気機関車や炭坑を描いたキュビスム風のモザイク画がある。
設計はウルバン・カッサン。トゥール・モンパルナスの共同設計者。

オーギュスト・ラブーのモザイク壁画。

駅から連絡バスで、ルーヴル・ランスへ。SANAAが設計したガラスとアルミのシンプルな建物が、1960年代に閉山した(‥‥といっても山じゃなく平地だけれど)炭坑の跡地に建てられています。
北の風景に溶け込んでいます。

明るいホールから柱のない広い展示室に入ると、蛇腹状の天井からの自然光と、霧の中のようにぼーっと周囲を映す銀色の壁に囲まれて、どこか現実離れした感覚になる。
主展示室“Galerie du Temps”
ルーヴルから運ばれた紀元前3500年から19世紀前半までの作品200点余りが、地域や様式とは関係なく、時系列で並んでいる。作品は少しずつ入れ替えられ、5年ですべてが一新されるという。それぞれの解説も時代背景などがわかりやすく書かれ、解説のための館員が何人も配置されていて、とても教育的なミュゼです。
現在のアフガニスタンのものだとわかる。





ビザンチンのモザイク。
ジョルジュ・ラ・トゥール。
ゴヤ、そして最後にアングル。
 時のギャラリーを出ると、庭に面した "Pavillon de Verre" ガラス館。
いくつか小展示室があるけどフロクみたい。
帰りは遊歩道をぶらぶら歩いて駅近くの中心街へ。 サッッカー競技場のそばで、ウチのハルそっくりなクロネコが寄って来た。
ランスのハル。もう秋だけど。
日曜のランスはひっそり。
第一次大戦で徹底的に壊されたランスは、30年代の街並でした。次回は郊外の炭坑跡の産業遺産も見て来ないとね。(宏)




1 件のコメント:

  1. ランスの町とルーヴル・ランスのギャップがオモロいです。行ってみたいなぁ。炭坑跡の産業遺産てどなんなん?またハルがいはるかもね?もう秋やけど。

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