2015年7月16日木曜日

14 juillet の花火。

7月14日はフランスの革命記念日。その日か前日の夜には、フランス中の町で花火を打ち上げます。パリのトロカデロは14日、バニューの花火は13日だった。
会場は歩いて10分ほどの町のサッカー場。23時からというので、夕涼みがてら見に行きました。
 今年のテーマは、1914年〜18年の第一次大戦から100年を記念して「戦争と平和」。こっちの花火はテーマに合わせて音楽とシンクロする演出がふつうなのです。
  だいぶ前にフクイさんと、この戦争の激戦地だったヴェルダン周辺を回ったことがある。なだらかな丘にはいくつもの要塞後や塹壕跡が今も残っている。砲弾や簡易ベッドが残る暗い塹壕では「ここではドイツの猛攻でフランスの兵士○百人が、翌週にはフランスの奪還作戦でドイツ兵士○百人、そしてまたフランス兵○百人・・・が死にました」というような話をいっぱい聞いた。住民ごと跡形も無く消えた村というのもあった。フランスだけで死者40万人以上という悲惨な戦争です。
 “平和と国の安全のために” という大義名分で、人間、ほんとにバカなことを繰り返してきた。アベ政権のいう名目も行き着くところは変わらないよ。
 さて花火。戦争前のよき時代を表現してオッフェンバックの『ゲーテ・パリジェンヌ(パリの喜び)』でスタート、場面ごとにピアフやモーツアルトなどが流れ、夜空が真っ赤に染まった戦争場面はX Ray-Dog という今っぽいグループでした。
 前にいた女の子は、花火そっちのけで友だちとおしゃべりし続けていた。戦争を知らない子どもたち、ま、いいか。

戦闘のシーン。
やたら多くの命が失われた、のシーン。
 
最後はジャック・ブレルの『愛しかない時』と小鳥のさえずりでおしまい。

平和が戻って。
すぐそばで打ち上げられる花火はなかなかの迫力でした。火薬は花火で使いましょう。(宏)

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