2013年7月6日土曜日

母の日と父の日のプレゼント。

この前フランス建築・文化遺産センターに行ったとき、売店を冷やかしていたら素敵なお土産を見つけた。文化遺産センターのほうに展示されているロマネスクの柱頭彫刻のミニチュア模刻。
もう30年以上もむかし、初めてフランスに長期滞在していたとき、故・堀内誠一さんに「ヴェズレーとオータンに行かなきゃ」と薦められ、2つの町の聖堂を見に行った。タンパンや柱頭に浮彫りにされた彫刻のおもしろさ、可愛らしさに夢中になり、それ以来ロマネスクのお寺巡りが趣味になって、今でも巡礼のようにあちこち見て回っているのです。とくにこのオータン大聖堂の柱頭彫刻の「三博士の夢」は、大好きで、その当時(宏)が木版画を彫って年賀状にしたくらい。可愛い天使が星を指さして「ベツレヘムに行きなさい」と言っている。
樹脂ではなくて、一応ちゃんと石だって。29.50ユーロ。
もうひとつはヴェズレーのサント・マドレーヌ聖堂の、やはり柱頭彫刻で「神秘の粉ひき」。モーゼが小麦を注ぎ、パウロがそれを粉にひくところ。
細工が細かくないせいか、これはたった19ユーロだった!
売店の隅のガラスケースで、誰も見ないようなところにずっと置かれていた。二人とも大喜びで、すぐに「買おう!」って決めたのだけれど、ちょっと衝動買いには高いよね。
「そうだ、母の日のプレゼントにしてもらおうっと」「じゃ、もうひとつは父の日だね」というわけで、これはフミオくんとナオコさんからのプレゼントになったのでした(なんて勝手な親たちだ)!
ちなみに、日本では5月の第2日曜日が母の日だけど、フランスでは5月の最後の日曜日なので、日本の人と話しているとときどき話が食い違ったりする。そして父の日は6月の第3日曜日、らしい。私の時代には父の日なんてなかったから、いまだにピンと来ない。(由)

1 件のコメント:

  1. そんな素敵なお土産があったのですね。
    前回行った時、全く気付きませんでした。

    いつも御本にお世話になっています。
    御本を片手に歩き回っています。
    まるでバイブル。

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