2015年1月15日木曜日

旧名が隠れていたマルカデ・ポワソニエ駅。

久しぶりにパリに戻った(里)から、自宅近くの駅が工事中でこんな具合だよ、という報告が来ました。メトロ4号線と12号線のマルカデ・ポワソニエ駅。改装中の12号線のホームで、古いポスターの中に見える駅名が ”POISSONIERS" になっています。
POISSONNIERS です。
ここはかつてNord-Sud(北-南)社A線の駅で、1916年に開業した駅名がポワソニエだった。その後 Nord-Sud社が現在の RATPの前身 CMP(Compagnie du chemin de fer métropolitain de Paris)に併合。4号線のマルカデ駅と接続された1930年から、現在の駅名 "MARCADET POISSONNIERS" になったという。
つまりこの看板は85年以上も前のもの。その後このホームは何度も改装されたけれど、駅名標示板はそのまま隠され保存されていたのです。
 これまでの改装では、壁のポスターも貼られたままで、その外側に新しいパネルの壁を立てていたのです。ただ乗降客が剥ぎ取っていくので、どんなポスターだったのか、ほとんどわかりません。でもそれがまた、なかなかいい味を出している。
ホームの展覧会。
佐伯祐三みたいだね。
 今の改装でも駅名やポスターの残滓がまた封じ込まれるといいな。
なお、7号線には "Poissonnière(ポワソニエール)" という駅があります。念のため。(宏)
 

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