2012年6月1日金曜日

都市と交通展。

シャイヨー宮の東翼を占める建築・文化遺産センター「シテ・ド・ラーキテクチュール・エ・デュ・パトリモワーヌ」は、フランスの歴史と建築を知るには見逃せない場所です。1階には、フランス全国の主なロマネスクやゴシック教会の正面扉口を飾る彫像や浮き彫りなどを、そのまま石膏で型取りした彫刻群が並び、上階には中世壁画の原寸大レプリカ、そしてペレやル・コルビュジエを初めとする近・現代建築資料の展示がある。
ヴェズレー、サント・マドレーヌ前室のタンパン。

















ここの地下にある企画展示コーナーで "Circuler. Quand nos movements façonnent les villes." という大展覧会をやっている。
入口。交通の最初は歩くこと。
















要するに都市交通の歴史と問題をいろんな角度から見るという展示。
中世の港。河川と海の水運。











コーナーごとになかなか凝った展示。























ユートピアのコーナーにあった、1933年にバックスミュンスター・フラーが考案した「ダイマクション・カー」の模型など、おもしろいものがいくつも見られました。時速140kmを記録したという11人乗りのこの3輪車。省エネで小回りがきくけれど、安定性の問題で、残念ながら実用化されなかったそう。
デザインはイサム・ノグチ。












でも,東京の展示があるわけじゃなかった。





















模型や写真、映像、見せ方にいろんな工夫がしてあるのだけれど、なんとなく総花的で、何を言おうとしているのかが今ひとつわからない展覧会だった。
シャイヨ宮とエッフェル塔。展覧会は8月26日まで。











ハトを持つ金ピカ彫刻にハト。






















 外は、いきなりの初夏の陽気。
すっかり夏姿です。

















帰りのRERの電車は、1980年代から使われている中古品。もちろん冷房無しでほんの少ししか窓が開かないから、夏は蒸し風呂温室状態になる。展覧会のスポンサーになってるRATPさん、こっちも改善して下さい。(宏)

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