というのは、本には図版の著作権に関する記載が無く、坂崎さんのあとがきに、図版に協力したとして(宏)の名を書いてくれていたのです。
当時はまだ著作権についてのルールが確立していなかった。とくに学生や研究者向けの専門書や教科書的な本での引用は、今のようにうるさくなくて、出版社もそのまま掲載していた。で、復刻にあたってこれがモンダイになった。
1968年の発行。4センチ近い厚さがあります。 |
図版はブリヨンの原本には無く、読者が理解しやすいようにという坂崎さんの考えで入れたもの。そして、彼の蔵書の画集や展覧会の図録などからの複写を、学生だった(宏)が仰せつかって坂崎さんの家に通って撮影したものだったのです。
原本には無いのだからと図版を外して出すことだってできるのに、坂崎さんの意図を大切にしたいと、時間とお金がかかっても、改めてすべての図版の著作権許諾を取った上で復刊するとのこと。さすが紀伊国屋書店です。
無事に復刻できる日を楽しみにしています。(宏)
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