2010年12月17日金曜日

サハラ砂漠のナツメの実。

Bagneuxの朝市でオレンジを買っていたら、その奥に珍しいdatteがあるのに気がついた。
datteはナツメ椰子の実。干し柿みたいに天日で干して、お菓子代わりに食べる。ふつうパリ近辺で売られているのは、トルコ産の黒っぽくてねっとりしたものが多いけど、バニュー市場で見つけたのはアルジェリア産の、茶色で枝に付いたまま干しあげられたもの。
値段は17ユーロ/kgくらいでした。

















マグレブの人々にとってdatteは大事な食べもので、クスクス料理店でもよくお茶請けやデザートとして登場する。一年中暑くて食料の保存も難しい砂漠地帯の住民には、カロリーが高く 栄養たっぷりのナツメ椰子の実は貴重な保存食だったんだろうな。
この砂漠のdatte、今まで食べたうちで一番おいしかったのは、夏の終わりに地球研の石山さんがサハラ砂漠からわざわざ担いできてくれたもの。石山さんは、乾燥地帯における食物栽培(?いい加減に聞いていたので間違っていたらごめんね石山さん!)調査のフィールドワークでアルジェリアに行き、その後ブルキナファソに移動する前にウチにdatteを持ってきてくれたのだ。
それは現地の市場で売っているものともまた違う、砂漠に生きる人たちが自分たちで作って食べているdatteだった。甘さがくどくなくて、食べ始めたら止まらない。私は一人で箱を抱えて毎日食べ続けたので、石山さんがブルキナファソから帰ってきたときには、箱いっぱいのdatteはすっかり無くなってていたのでした。(由)

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