2011年4月4日月曜日

工芸・技術博物館のガレのガラスとガラスのライオン。

きのうの続きというか、アール・ゼ・メチエ(Arts et Métiers アーゼ・メチエ)の話です。サン・マルタン・デ・シャン教会の元修道院だった建物に、1794年に開設されたというこのミュゼは、啓蒙の時代以降の、科学技術のいろんな分野の発明品を展示している。

12世紀の教会と18世紀の修道院の建物。


















高い天井の建物の大きな階段で1階(日本式では2階)へ上り、さらに新しい階段を上って2階(屋根裏の階)へ。そこから順に下りて来るのが順路です。
さまざまなものを測定したり分析するための科学道具のコーナーに、パスカルが考案した計算器がある。

1642年。最初の機械式計算器。
















マテリアルのコーナーには、エミール・ガレの大きな陳列キャビネットが 置かれている。ガラスの棚にはガレの作品がぎっしり。そのキャビネットもカレの作品です。

オルセーよりもたくさん並んでいる。

















で、少し先の大きなケースには、ヘビをくわえた原寸大のライオン。剥製のように見えるけれどすべてガラス製だという。エライものとこういう奇怪なものが一緒にあるのがいい。

ふさふさした毛もガラスなんだって。

















キカイと言えば、1階の床には重機械類を移動するためのトロッコのレールが敷かれている。織機や印刷機、金属加工機など、見るからに頼もしくきれいです。

今どきのパソコンやカメラにはこういう信頼感が無い。


















機械のコーナーのフロクみたいに、自動人形劇場という部屋があって、大小さまざまな機械仕掛けの人形が並んでいる。

実演は水曜と日曜の15時。予約制。機会があったらぜひ。
















教会には初期の飛行機や、自動車があり、フーコーの振り子が地球の自転を証明している。見学の生徒たちも楽しそうです。

ふーこーのふりこ。
















初期の自転車、 リュミエール兄弟の映写機、エジソンの蓄音機、ラボワジエの化学実験器具、橋や港の模型……。見る人の興味次第でおもしろさは変るけれど、大人の玩具箱のような博物館。

銅板で覆われたホーム壁面の、潜水艇の窓に通信衛星。

















どうせ行くならジュール・ヴェルヌのノーチラス号みたいな、11号線アール・ゼ・メチエ駅から、ですね。(宏)

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