2011年6月19日日曜日

シャルロット・ペリアン展。

プチ・パレで、シャルロット・ペリアンの展覧会をやっている。2005年にもポンピドゥ・センターでの回顧展があったけれど、「写真からデザインへ」という副題のついた今回の展示は、彼女自身の撮った写真と、そのデザインした作品との関係を中心に、ペリアンの創造のもとを探るというものです。
1928年サヴォワでのペリアン。













石ころ、貝殻、骨、樹木など、自然の中で見つけたものに影響を受けて作られた作品が大半だけれど、農民の暮らしの中から生まれた伝統技術に感動し、それを 応用したものも多い。戦争に突入した1940〜43年の日本で、伝統工芸の素材や技を活かした仕事をしたのも、そういう心があったからだね、きっと。



ペリアンの椅子とスツール。


ペリアンが撮った農民の椅子。






















ペリアンの写真。デパルドンみたい。

























有料の会場のほかに、無料の常設展示室のあちこちにも、ペリアンの写真や家具、レジェが協力した大きなコラージュのパネルなどを点在させた展覧会で、ちょっと散漫でおかしいな、と思ったら、常設展示室に置かれた家具のほとんどがカッシーナの提供だった。
缶詰みたいな円筒形の台に載せられた金属製の山小屋。

















1938年にペリアンとピエール・ジャンヌレが計画し、戦争のために実現できなかったという、雪山用の組み立て式山小屋が、プチ・パレの前に置かれています。(宏)

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