2012年8月22日水曜日

ブノージュ村の夏休み:その4 ロマネスク教会めぐり。

ブノージュの周りの村には、小さなロマネスクの教会や礼拝堂が点在しています。スイヤックやモワサックのように立派な柱頭彫刻やタンパンがあるわけではないけれど、どれも質素で気持の和む建築。ミサのときだけ巡回の司祭さんが来て、ふだんは鍵の閉まっているところも多い。でも、たいていは村の役場とか近所のカフェとかが鍵を預かっていて、お願いすると開けてくれます。
ベスの村の教会。家々も教会も明るい茶色の石でできている。

















ドルドーニュ寄りのベスの村の教会は、この辺では珍しく、西正面入口が彫刻で飾られている。といっても、素朴で可愛らしいアダムやイヴや天使たちです。
入口脇の柱の柱頭。人も動物も丸っこくてカワイイ。

















ベスからさらに西に行ったモンフェラン・デュ・ペリゴールでは、墓地の端に小さなシャペルがあって、その中がフレスコ画で飾られていました。これも素朴で子どもの絵みたい。
村から1kmほど登った丘の上の墓地。

















牛? でも羽があるし。でもやっぱり牛。

















キリストも天使もETみたい・・・

















ブノージュの南にあるレ・ザルクの村にはザッキンのアトリエがあって、いまはそこがミュゼになっている。その村外れの小さなシャペルにも、素朴なフレスコ画がありました。
このシャペルの壁画はザッキンが発見したんだって。

















他に誰もいない静かな狭い礼拝堂の中に、こんなフシギな絵を見つけると、なんだかシーンとしてしまう。そして、どの村にもほとんど人けがなくて、ただ静かに陽が照っているのです。(由)

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